知ってた?…主要構造
■知ってた?…主要構造 「火災保険」の《建物》の契約では、建物の構造によって保険料が異なっています。建物が火災時に燃焼して損傷する危険の度合いは、建物の主要構造部分に使用される建築材料によって違ってきます。そこで、保険の対象となる《建物》の主要構造部分の各素材によって、「火災保険」の保険料に差があるわけです。建物の主要構造部分として、『外壁』『屋根』『床』『柱』『はり(梁)』『小屋組』があります。そして、各部分の建築材料の素材によって、構造級が区分されています。 住宅物件の《建物》は、「A~D構造」の4つに分類されます。店舗や事務所など、事業用の部分と兼用する一般物件の《建物》では、「特級~4級」に分類されます。保険料は、「A構造」または「特級」が安く、「D構造」または「4級」に近づくほど高くなります。 建築の素人が、建築材料の素材を判定するのは、難しそうです。『外壁』は、見た目では分からないし…押しても引いても叩いても、〈燃えにくいか否か〉‥など、正確には判断できそうにありません。 《フローリング》と表現される木板張の『床』は…防音・断熱効果バッチリで木目が高級感を醸し出している板と、妙にツルツルして打てば響きすぎる板…。果たして、どちらが燃えにくいのでしょう。(木板は皆同じ?) 『屋根』は、不燃材料またはコンクリート造です。『柱』『はり』『小屋組』には、木骨・鉄骨・耐火被覆鉄骨・不燃材料・コンクリートが使用されます。『床』には、耐火被覆鉄骨またはコンクリートが使用されます。 以下は、『外壁』に使用される主な建築素材です。 さて、主要構造の『外壁』『屋根』『床』『柱』に関しては、《建物》のどの部分を指すのかは分かります。 しかし、『はり』『小屋組』については、どうも…ピン!‥とこない…。 『はり(梁)』とは…『柱』の上(天井部分)で、『柱』と『柱』の間をつないでいる《水平材》のことです。 《梁》という漢字から、〈木造に特有な建築材料か?〉‥と、思っていたら…木造建築に限らず、マンションなどの建築にも用いられるそうです。 『小屋組』とは…天井と『屋根』との間の空間にあって、『屋根』を支えるために設けられた骨組みのことです。三角形の『屋根』を構成している部分‥となります。 |